日記2019~

こんにちは

映画館で観た映画(ヤクザと家族 the Family)

好きな俳優のうちの一人、綾野剛

すべての出演作品をチェックしているわけではないが、『そこのみて光り輝く』『怒り』『リップヴァンウィンクルの花嫁』『武曲』などなど、話題の邦画にはだいたい彼の姿がある。

本作は、『新聞記者』で一躍知名度をあげた藤井道人監督の作品だ。

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綾野剛の公式Instagramなどをみるに、本作は彼にとってもとりわけ思い入れのある作品だったのではないだろうかと思うほど、公開前のカウントダウンから公開まで熱の入れ方がちょっと違う気がした。もしそうでないにせよ、とても素晴らしい映画だったので、そんな気がしてならない。

 

最初の時代、1999年。

舘ひろし演じる柴崎に拾われる山本。緊張の糸が解けたようにぼろぼろと泣き出すシーンではもらい泣きである。

そして、父子の契りを交わすシーンでのオープニングクレジットは、往年のヤクザ映画へのリスペクトとオマージュが感じられてこれにも感動した。

 

綾野剛演じる短気だけど情に厚い山本というキャラクターがとにかく似合っている。改めて、綾野剛は良い俳優だ…。そしてもちろん、舘ひろしや尾野真知子など、脇を固める俳優陣の演技も言わずもがなクオリティが高く、そして彼らがちゃんと格好よく撮られている。若い感性もあって渋いけどフレッシュ、そんな絶妙なバランス感が最高な映画だった。

 

14年間の月日の経ち方がとにかく残酷だ。色々な状況が一変して、ヤクザの居場所はほとんどない。しかし、だからといって山本は社会に迎合しようとはしない。「こうあるべき」男らしい生き様をみせる。

 

物語は2019年で終了するが、その翌年にはコロナパンデミックという大きな事件が待ち構えている。ヤクザのシノギもコロナの影響で多大な影響を受けたとか、抗争が一時中断しているとか、さまざまなニュースを耳にする。

ヤクザは、いや、粋な男の生き様をみせた山本の半生にパンデミックは存在しない。それで良かったのだと思う。

かっこよかった!

 

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