映画館でみた映画(ソング・トゥ・ソング)
2021年1本目。
予告編みたときに『聖杯たちの騎士』みたいだな、と思っていたらやはりテレンス・マリック監督だった。撮影も『聖杯~』と同じくエマニュエル・ルベツキ氏。『ゼロ・グラビティ』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などを撮っている人で独特な感じだけど好み。
ただ、けっこう揺れたりいきなり魚眼レンズみたいになったりするのでもしかしたら画面酔いする人もいるかもしれない。
ほぼ男女のモノローグで構成されている恋愛映画で、詩みたいな映画。とにかく映像が綺麗(登場人物の造形も)なので2時間超だけどずっと目が釘付けになる。
ポスターがこういう感じ↓なので、明るいミュージカル映画とかミュージック系(?)映画ぽいけど全然そんなことはないので個人的には良いんだけど、間違えて観に来る人がいないかちょっと心配…。
ルーニー・マーラがとにかく可愛い。ラブラブ期も破局期もずっと画面がキラキラしていてまぶしい限り。
現実世界での恋愛、裏切り、駆け引き云々はド人間臭い話だし、美男美女でもないわけで、ぜんぜんキラキラしないんだけど(たまにその汚い部分をあえて表現する作品もあるけど)、この映画のなかでは現在進行形でずっと美しい。加えて、街並みや水面の動き、山、フェス会場、寝室、キッチン、とにかく目に映るすべてが眼福。
マイケル・ファスベンダーは最後どうなっちゃったの…と、ちょっと気がかりだけどまあいいか。