家で観た映画(2021年5月)
・アーミー・オブ・ザ・デッド
先日みた『パーム・スプリングス』はhulu配給だったし、アマゾンもオリジナル映画に力を入れ始めているようだけど、有名監督の作品数でいうとNetflixのほうがまだまだ強い印象。
『ドーン・オブ・ザ・デッド』で有名なザック・スナイダーの作品、『アーミー・オブ・ザ・デッド』はゾンビとしての新しさで言っても革新的(組織化されていたり、身体能力がやたら高かったり、眠ったり)だったし、(予告しか観ていないけど)『300 〈スリーハンドレッド〉』を彷彿とするような大群のうごめく様子もなかなかよかった。ストーリーも自分的には好み。ただ、Netflixの予告のノリと結構違うので「うわ~そういう結末」ってなっちゃう人もいそう。
ただ、これは家の小さなPCスクリーンでみるにはもったいなさ過ぎる作品で、こういうのこそ映画館の大きなスクリーンで、いい音で観るべきだよなと思った。
・ア・ゴーストストーリー
蓮實氏が『見るレッスン』でデヴィッド・ロウリー監督のことをかなりべた褒めしていて、感動しすぎて本人にメールを送ったとか、なぜ日本人は、もとい本国の人たちはこの監督のすごさに気づかない!と、とにかく熱く語っていらしたので慌てて確認。
この映画、公開当時はポスターとかあらすじがなんかファンシーだなと思ってスルーしていたのだ…。
ところが!!みてみたらかなりびっくり、ぜんぜんファンシーではなく不穏な感じで終始ショットに緊張感がある。ストーリー展開も面白いし、カメラがふわ~と空を映していたかと思うとがくんと落ちたり、すごい!の連続。家の中の光の反射具合もかなりこだわりを感じたし、黒沢清監督あたり好きなひとは気に入りそう。
『さらば愛しきアウトロー』とか、タイトルどうよと思って完全スルーしていたけど、これも観なければ…。
・ゴジラ
はいはいこれも蓮實さんが『見るレッスン』で、「ゴジラ第一作目は制作陣がほぼ成瀬組」と書いているのを読んであわてて観ましたよ。知らなかった…。
多少そういう色眼鏡でみているので「いや~やっぱりすごい」と言いながら終始観てしまったのは否めない、けど、やはりすごいよ、戦後10年も経っていないのにこのクオリティって…。
CGがない時代だからカットでの工夫が細かくて、逆にいまCGが使えるようになったけどその工夫の域をまだ超えていないんじゃないかなと思った。