日記2019~

こんにちは

映画館で観た映画(サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス)

サン・ラーって誰?!

 

予告編をみてなんとなく面白そうだな、というのが観る動機だったので、うっかりサン・ラーのことを全く知らずに観に行くところだった。

 

自らを土星生まれと語り、フリージャズのカテゴリーに括りきれないアバンギャルドな作品を数多く発表した作曲家サン・ラーが脚本、音楽、主演を務めたSF映画

eiga.com

 

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74年制作とのことで、宇宙船のデザインや、インテリア、衣装、そして色彩などからアヴァンギャルドな空気を感じられておもしろい。

ちょっと前にヴェイパーウェイブが流行っていたけど、そのころに上映していたら若い子にもっとウケていたかもしれない。とはいえ、74年にすでに制作されていたわけでカルチャーは繰り返す…。

 

壮大なサン・ラーのMVを観ているようだった。ただ、その内容には人種差別や資本主義、商業主義に対する批判めいたものも含まれていて、ただのシュールなSF映画にはとどまらない。

「地球人よ、さらば」

サン・ラーにも見放された滑稽な地球人。少しの寂しさを感じる結末だった。

 

映画館で観た映画(異邦人 デジタル復元版)

とても楽しみにしていた『異邦人 デジタル復元版』。

 

カミュの原作も好きなのだが、あの!ルキノ・ヴィスコンティが映画化していて、しかも主演はマルチェロ・マストロヤンニ、恋人役にアンナ・カリーナ。とにかく豪華すぎる。

 

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原作が好きといったものの、読んだのがだいぶ前なうえ、再読というのをなかなかやらないので細かいディティールは覚えていない。

ただおおまかなあらすじは覚えているので、「映像化するとこうなるのか」と半分感心しながらみていた。

もう暑くてしょうがない、かなわん、という描写が重要かつキーでもあるのだが、映像化によってそれがかなりリアルに描写されている。

服が汗でびしょびしょになり、常にハンカチで拭いていないといけないぐらいの暑さで、それがまた人を苛立たせるんだろうなというのが伝わってくる。

 

とにかく裁判のシーンが圧巻。とくに被告人であるムルソーを糾弾する弁護士の迫力がすごくて圧倒されてしまった。裁判シーンといえばベロッキオの『シチリアーノ 裏切りの美学』もすごかった。イタリア映画にはそういう系譜があるのだろうか…。

ラストの司祭と押し問答するシーンもムルソーの鬼気迫る演技が良い。最低限の光で撮ったのであろう暗がりにぼんやり浮かび上がる表情も印象的だった。

ムルソーはただただ自分の信条に正直に生きているだけなのに、殺人というレッテルが貼られた瞬間、「そういえばあの人ああだったから…」と理由になってしまうのが怖いところ。陪審員制度であんなふうに印象操作されたらたまったものではない。さすがに多少は誇張表現ではあると思うのだが(そうであってほしい)、人間って実はそうやってイメージで人を断罪するところがあるでしょう、というのをあぶりだしていた。

 

これを機にまた原作も読み返そうと思う。

しかし、欲を言うならもっと大きいスクリーンで観たかった…。

映画館で観た映画(シン・エヴァンゲリオン)

ついに終わるらしい。

 

ちょうど休日だったし、こういう歴史的な瞬間に立ち会えるのなら初日の熱狂を体験したい!と思って席予約しようとしたら新宿TOHOはIMAX、4DX売り切れ…。

4DXは選択肢になかったけど、IMAXのような特大スクリーンで観たほうがいいだろうということで久々のシアタス調布へ!

シアタスにはウルティラというIMAXっぽい独自のスクリーンがあるのだ。

 

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 入場特典はアスカ!

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自分はそこまで熱狂的なファンではないのだが、思春期をエヴァに捧げたような人は本作を観たら泣いてしまうのではないか?!大丈夫?息してる?と心配になってしまった。友人の観に行った回では泣き崩れた人がいたとかいないとか。

 

とにかく絶対に今回のエヴァでみんなを納得させて終わらせたい庵野さんの情熱をひしひしと感じる、これでもかというほどの補完補完補完、回収回収回収…

TV版エヴァ最終回、『Air/まごころを、君に』などの結末について色々と賛否が巻き起こったエヴァだけど、ここまですべてを説明され尽くしたらもうぐうの音も出ないだろうな…。

そういうわけで、SNSなどの反響などを観る限りいまのところ好意的な感想が多いようだが、個人的にはちょっと複雑な気分だ。やはりTV版最終回のほうが好みかもしれない。

 

鬱陶シンジくんの様子がいつもと違っていて、その瞬間に「ああ、もう終わるんだわ」と実感。途中3DCGになるシーンは、これまた友人の話によると寺山修司へのオマージュの跡がみられるとかなんとか。

庵野さんらしい実験的な表現あり、情報量多しで大満足だった。

 

マリちゃん、超良い!となったのでもう一度序破Qみようかな。

 

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